The self is the other of the other.
自己は他者の他者である、ならば他者は
他者の他者の他者である。この無限連鎖の中を往きつ、
戻りつすること、をれを思考という。
そして思考の目標とは、自己と他者が決して
和解することなく、しかし両者がそこで
溶けあっていく過程の持つ快楽の享受である。
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受験英語を学ぶこと、 そしてその先へ
他者との出逢いが自己の解体に繋がり,それが逆に他者の解体に繋がるような,そんな出逢い方を可能にするような他者との邂逅をこそ,実のところ私たちはいつも素めてきたのではなかったか。そのような他は,何処に在るのか,私たちはいつも,それとは気づかずに,そう呟いてきたのではなかったか。
英文を読むとは,たとえば,そんな他者との出逢いである。英語は二重の意味で他者である。ーつは,英文を書かしめる言語が,私たちの母語ではない英語という言語であるという点で,そしてそれによって書かれたテクスト全体が私たちにとって,異質の観念の集合であるという点で。私たちは英文を前にして,自らとの絶対的な距離に二重の意味でたじろぐのである。
しかしである。かりに英文が他者であるならば,私たちの母語も,そしてそれによって書かれたものもまた他者ではないのか。他者を鏡にしたときに,自己こそが本当の意味での絶対的な他者ではなかったか,絶望的な距離を持った他者ではなかったか。
自己は他者の他者である,ならば他者は他者の他者の他者である。この無限連鎖の中を往きつ,戻りつすること,それを思考という。そして思考の目標とは,自己と他者が決して和解することなく,しかし両者がそこで融けあっていく過程の持つ快楽の享受である。
ささやかなこのサイトがそんなところにまで往き着けるとは,とても思えない。しかし,いつかそのような地点にまで行ってみたいという誘惑には駆られるし,またその誘惑を片時も忘れてしまいたくはない。
その地点へ辿り着くための手段として,英語に纏わる様々な道具立てを獲得していく作業が,それほどおもしろいはずはない。しかし,その作業の果てにこそ実はとんでもない深淵が待ち受けていること,このことだけは憶えておこう。もしその深さと広さをほんの少しでも目撃することができたなら,もはや受験なんぞというものは遥か後方に位置している些事に過ぎない。そこまでは何としても辿り着きたい。
まずはゆっくりと走りだそうではないか。
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